ラララ言えるかな★いつか王子様が/Someday My Prince Will Come

介護系茶道講師の海外ドラマ・ミュージカル・フィギュアスケート・二次元な日々。10/20ダイヤのAactⅡ98話-10/18弱虫ペダル467話&イラスト-10/9ダイヤのA感想-10/6弱虫ペダル466話-10/5ダイヤのA奥村光舟&赤松晋二-9/27弱虫ペダル464話-9/4ダイヤのAactⅡ-9/1伊佐敷純-8/19ダイヤのA-8/9石田伝説-8/2BLEACHイラスト-7/14柳田悠岐とダイヤのA

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BLEACH短編(イチルキ)前編  ~今頃クリスマスネタ(汗)~

    「破ったら針千本飲んでもらうからな、一護!」
    「笑えねぇな。オマエならマジにやりそうだし。」


Dear My Princess   または  ワガママな僕の仔猫



「おい一護、いいところなのに、どこ行くんだよ。」
「悪りぃ、すぐ戻っから。」
「大丈夫だよ一護、僕が変わりにやっとくから。」
「ありがとな・・・頼むわ水色。」
「行ってらっしゃい! じゃ僕の番だね~。 浅野さん、手が丸見えですよ。」
「敬語やめて~~!」
「浅野さんこそやめませんか、そのオヤジグギャグ。
 啓吾と敬語をかけてるの、僕らもう7年も聞いてますから。」

クリスマスイブ。
どのホテルでも華やかなパーティーが催されているが、ここ、苗場スキー場のとあるロッジ風ホテルもイブらしい喧騒につつまれていた。
ロビーには大きなツリー。
金と銀に統一された装飾に、ちょっと懐かしい風情のミラーボールの光が反射している。
10あまりのテーブルには若者中心のスキー客が陣取って、グループ内で主に男女の親睦を深めたり、他のグループにコナをかけたりと、
今夜をハッピーに過ごすための駆け引きが行われているようだ。

「・・・にしても水色。イブにこんなトコで、ヤローとつるんでていいのかよ?」
「いやだなぁ。本来クリスマスっていうのは家族で過ごす日なんだよ?
 【恋人と過ごす日】なんていうのは、日本人が勝手に作った習慣だからね。」
「じゃ、クリスマスプレゼントもなしって事か?」
「僕を誰だと思って言ってます? それより啓吾もヒトの心配より自分を優先させた方がイイよ。
 ホラ、ツリーのそばのメガネの子、さっきからこっちを見てるよ。
 30秒以内に声かけないと、他の男に取られると思うけどな。」

水色の言葉を最後まで聞かないうちに、浅野啓吾は女の子を誘うために席を立った。
そして浅野がいなくなると、タイミングを見計らったように、小柄で大きな瞳が印象的な女の子がそばにやって来た。

「私が代わりになってあげましょうか?」
「助かるよ。やり始めたゲームはちゃんと勝負をつけなきゃね。」
極上の笑顔を彼女だけに見せて、水色はゲームを続けた。



「きのう初めて見た時もスゲェって思ったけど、マジにプラネタリウム以上だな。」
ロビーを後にした一護は、寒さの中2階の部屋のベランダに立ち、夜空を見上げていた。
彼の鼻も耳も指先も、外に出て5分も経たぬというのに、寒さで赤く染まっている。
やがて一護はベランダの手すりに積もった雪を払い丸太をつかむと、そこから身を乗り出して叫んでいた。

「ルキア! この星空がお前へのプレゼントだ。受け取ってくれ!!」

その叫び声は凍てついた真冬の夜空に吸い込まれ、やがてもとの静寂が訪れた。

「うわっ! 俺、今すっげー恥ずかしい事言った。誰も聞いてねーよな?
 こんだけ寒けりゃ窓開ける奴はいねーし、みんな下で盛り上がってるし・・・」

一護はすっかり冷えた体で1度身震いをすると、再び星空に目をやってから室内に入った。
仲間のいる階下へ戻るために鍵をかけ、腕時計に視線を落とす。

「8時11分。ルキアはもう部屋に戻ってんな。」



黒崎一護、22歳。
都内にある、歴史があり一応名門と呼ばれる大学をもうすぐ卒業予定。
(学部によって偏差値にかなりの幅があるのだが・・・)
彼が朽木准教授と知り合ったのは、剣道を通してだった。
本来接点のない間柄ではあったが、武道の絆とは深いもので月日と共に気心も知れ、妹の家庭教師として声をかけられる程の信頼を得ていた。
それがもう1年前の事だ。

「朽木先生には親子ほど歳の離れた妹がいる。」
非常に可愛がっていると噂には聞くが、誰も見たことのなかったその妹は、ルキアという変わった名を持っていた。
中学2年というが、小学生と見まごう程の背丈ときゃしゃな体躯。
色白で小さく整った顔はアンティークドールのように可愛かったが、ひとこと言葉を発すると、
外見とのギャップに腰が抜けるほど驚いたのを覚えている。

両親にとっては、歳を取ってから授かった掌中の珠。
兄にとっては、兄である以上に自分の娘のように世話をし守ってきた目に入れても痛くない至上の存在。
初めて会った朽木ルキアは、大切に扱われる事に慣れ、愛される事を当然と受け止めてきた、生意気な13歳の少女だった。


さて一方朽木白哉にとって黒崎一護という男は、後輩の面倒見が好く、また妹が二人いる・・・という点で
ルキアの家庭教師としてふさわしく思えた。
また、派手な外見に相反して、女性関係が地味である点も加点された。
この点は大切な妹と接する上では最重要ポイント、であった。

ところがそういう白哉の思惑とは裏腹に、家庭教師と妹とが恋愛関係になるのにさほど時間がかからなかったのは、なんとも皮肉な結果であった。

教え始めた矢先の期末テストで大幅に順位を上げたルキアに、家族一同大いに感謝し一護の株は急上昇した。
その結果、年末年始の行事にも家族同様参加させたのがいけなかったと、白哉は後に後悔した。

1月14日のルキアの誕生日。
当然のごとく誕生会に同席した黒崎一護が、妹にプレゼントを渡す。
すると妹は、兄に対しても滅多に見せたことのないとびきりの笑顔で礼を言ったのだ。
その刹那、白哉は黒崎一護に対して殺意にも似た嫉妬を覚えた。

だが彼を家庭教師に選んだことを心底悔やんだのはそれから1分後、こともあろうに20歳そこそこのヒヨっ子が、14になったばかりの妹を嫁にほしいと言い出した時だった。
あまりにも非現実的な申し出に、誕生日の余興と勘違いした両親は、二つ返事で了承してしまった。

光の具合で紫色に輝く瞳をきらめかせ、ほほを桃色に染めいつにもまして可愛らしい我が子に目を細める父と母。
戯言と信じているから口も軽く、結納は帝国ホテルが良いだの、結婚式はいっそ二人きりで外国で挙げてはどうだの・・・
他人事だから言えるような事をまくしたて、
「これはめでたい!」と実に愉快そうに笑っていた。

ところが翌朝、昨夜の戯言が本気であったと知った時、両親は軽く冗談で済まそうとしたが、結局朽木家の姫の泣き落としに勝てる者など
誰一人いなかったのだ。
こうして朽木白哉は、自らの手で最愛の妹をほかの男にくれてやる愚をおかした。

もちろん、妹が成人するまでは決して手を出さぬと血判は書かせたし、破れば二度と立てぬ身体にしてやると自らにも誓った。
また密かに二人を引き裂くために、フェロモン全開系美女を一護に近づけさせるなどの策も講じてみた。
ただこれは、二人を偶然目にしたルキアが激しく落ち込み臥(ふ)せってしまったため、以後は行っていない。

大学生と中学生のカップルには、ルキアに合わせ、中学生としての常識内での付き合いのみが許された。
午後5時の門限を守ること。
行き先と連絡先を知らせること。
けっして2人きりの場所へ行かぬこと・・・

黒崎一護はひとつの事を守りぬくオトコ。
婚約(?)から約1年経った今も、約束はかたくなに守り通していた。
それをルキアが不満に思っているなどとは気付かずに。



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思ったより長かったので、2つに分けます。
中身が薄くて萌えが足りない・・・・



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