ラララ言えるかな★谷崎潤一郎

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【黒バス】十三番隊副隊長 木吉鉄平(R-15)【BLEACH】



注意

・色々混ざってます
・捏造のオンパレード
・舞台は尸魂界、木吉は十三番隊副隊長。黒子は四番隊席官(十一席)
・時間軸などは厳密に考えず華麗にスルーして下さい。  
・『黒バス』からは木吉・緑間・高尾・黒子(出演順)、『BLEACH』からは清音・浮竹・ルキア・日番谷・卯ノ花(同)が出ます。
・カップリングは木黒と浮ルキ(緑高?)
・マイナーCPでも腐でも何でも許せる、という人向き



15歳以上で「読んでやってもいいよ」という方は、どうぞ追記へお進み下さい。
ちょっと長いです(>_<)

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【黒バス】十三番隊副隊長 木吉鉄平(R-15)【BLEACH】



鼻腔から吸い込まれた一輪挿しの蝋梅の香りが、甘く清らかな中にどことなく色を含み脳髄を刺激する。


二月のある日、十三番隊の副隊長執務室では、一仕事終えた木吉が腕を頭上に上げ大きく伸びをしていた。
そこにタイミングを計ったかのように三席の虎徹清音が顔を出した。

「お疲れ様です、木吉副隊長。出来上がった議案書は隊長印を頂いたあと私達が各隊長へお届けしますから。」
どうぞ休憩して下さい。とばかりに湯気の立つ茶とドラ焼きの乗った盆を客用テーブルに置いた。

「いや、隊長印なら押してある。草案確認の際に隊長印を預かったんだ。」
そう言いながら長椅子に移動した木吉は「頂きます」と手を合わせると早々にドラ焼きに齧り付き「旨いなー」と目尻を下げ、いい笑顔で清音に「ありがとう」と目で伝えてくる。
清音は実においしそうに食べる木吉を自身も笑顔で眺めつつ、議案書の山を2つに分けていく。仙太郎と分担して届けるためである。

「道中はくれぐれも気を付けろよ。特に帰りは物騒だから、日のあるうちに戻って来なきゃダメだぞ。」
仮にも護廷十三隊の三席を勤める清音だ。
自分の身など十分すぎるほど守れるのだが、木吉の純粋な心配顔と滅多に味わえない女の子扱いに嬉しさがこみ上げてくる。


木吉鉄平、護廷十三隊十三番隊副隊長


思えば第七席だった彼が副隊長に抜擢された時、清音は正直歓迎してはいなかった。
長らく空席だった副隊長席は、かつての上司志波海燕のもので、そこは誰も踏み込んではならない聖域。
あくまで自分だけの思いであったが、まわりもそうだと信じてもいた。
けれどあのお日様のような笑顔に毒気を抜かれてしまったのだ。
木吉の笑顔は誰より慕っていた副隊長を彷彿とさせ、また彼に劣らぬ強さも備えていた。
今では木吉が護廷十三隊で1番の副隊長だと心の底から思っている。

「悪いが清音、十番隊のは避けておいてくれ。俺が届けるから。」
「午後からお出かけですか?ではお願いします。そうそう、六番隊のは朽木さんが自宅で直接渡すって言ってたわね。今日朽木隊長は休暇で隊舎に行かないからって。」
「そういえば、今日は朽木の顔まだ見てないなー。」
「朝ここに来ていたんですよ。机の蝋梅は朽木さんが活けたんです。」
「そうか。じゃあ今からお礼がてら顔見に行くかな。」
「朽木さんなら雨乾堂にいますよ。」
二人並んで副隊長執務室を出た木吉は、再度「気をつけろよ」と清音に言って雨乾堂へと足を向けた。


* * * * * * * * * * *


ここ数日体調のすぐれない浮竹は、今日も雨乾堂(うげんどう)で過ごしていた。
書類に判を押すことさえも疲れるのだろうか。
大切な隊長印を預けるほど自分を信用してくれるのは嬉しいが、やはり体調が気にかかる。

木吉は浮竹の部屋へ続く控えの間の扉に手をかけようとした。が、そこに結界が張ってあることに気付いた。
「破れないレベルじゃないんだが・・・」
破ると雨乾堂は軽く半壊だ。それは困るな、と逡巡している間に結界が突然解かれた。
そしてその直後、冷たく鋭い薄桃の霊圧が雨乾堂に押し寄せて、木吉の背筋に旋律が走る。
「ゆるぎないな、あのお方も。」
おかげでこの中に目的の人物が二名いると知れたわけだし、まぁ誰かを愛するってことはイイことだ。
愛し方に問題があろうと、あまり気にする木吉ではなかった。
「相手が小さくて白くて大っきな目をしてると、つい過保護になっちゃうよなぁ。」
ルキアと特徴がかぶる人物が浮かんで、先ほどまで戦慄していた木吉の顔に、いつもの笑顔がもどる。

部屋に入ると、浮竹は立ち上がって庭を眺めており、ルキアは敷布を取り替えているところだった。
思いのほか血色も機嫌もいい隊長にイヤミの一つも言ってやろうと思ったが、テキパキと仕事をこなし、お茶の用意までしてくれた大きな紫紺の瞳に見上げられると邪気など失せてしまう。

「俺の机の蝋梅は朽木だったんだな。」
ありがとう、と笑顔で言えば、白く滑らかな頬を赤く染めるルキアは贔屓目なしに可愛らしい。
思わずそのちいさな頭を撫でれば、木吉の指の間を艶やかな黒髪がスルリとすべり、とても気持ちいい感触である。
つい撫で回しているたら「いいかげんにしろ」と横から浮竹に掻っ攫われてしまった。

「すまん朽木、嫌だったか?」
と問うと、ルキアが応えるより先に
「お前の大きすぎる手で撫ぜられたら、朽木が壊れるじゃないか!」
穏やかな普段の口調はどこへやら。ルキアを左腕で抱き込み、右手で頭をやさしく撫で始める浮竹。
「これでよし。キレイになったぞ。」
「いや隊長、俺の手は汚くないですよ。なぁ朽木・・・」
「こらっ、どさくさに紛れてまた触るな木吉!減るっ」
187cmと193cmに囲まれた144cmのルキアの身体からは、蝋梅の香りが立ち上っている。
同じ香りを胸の辺りから漂わす浮竹は、影に青白さを残すものの瞳の奥には強い光が宿っており、木吉の笑顔も2割り増しになった。

こうして隊長印返却とルキアへの礼を述べた木吉は、浮竹からの頼まれ物と議案書を手に十番隊隊舎へ向かった。


* * * * * * * * * * *


「木吉副隊長、浮竹隊長の加減はどうだ?」

議案書を捲りながら日番谷冬獅郎が問うが返事がない。
木吉は目の前のおはぎを見つめながら「うちの隊長の好物だよな。「みどり屋」で買って帰るか。」などと考えている最中だった。
「おはぎなら、浮竹への手土産に包んである。」
小さく溜め息をつき、木吉に再び尋ねる日番谷。
コチラの考えをお見通しとはさすが神童・・・と感心しつつ、木吉は浮竹から預かった包みを日番谷に見せた。
「直接渡したがっていましたが、それがままならない体調です。」
そう言うと木吉は、椅子から腰を上げ日番谷のそばに立ち、「失礼します。」と侘びを入れた。
「何だ?」と思う間もなく、気が付けば木吉の手が己の頭を撫でていた。
あまりに意外な行動をとられ固まってしまった日番谷と、手はいまだ銀髪を掻き混ぜながら、かがんで目線を合わせた木吉の視線が絡む。
木吉の穏やかな笑顔は浮竹の顔を連想させ、二人の天使の微笑みの前に、日番谷は全身から無駄な力が抜けていくのがわかった。
「浮竹隊長からの伝言です。『たまには肩の荷をおろすように。その年で眉間のシワと肩こりは早すぎるぞ』と。」

<とうしろうくんへ   じゅうしろうより>

日番谷が受け取った包みには太く大らかな文字。そして包みの中には、昔懐かしい色鮮やかな駄菓子が詰まっていた。
駄菓子屋の店先で、童心に返ったような明るい笑顔で俺の喜ぶ顔を想像しながら菓子を選ぶ浮竹が目に浮かぶ。
本人の前では照れ臭くて素直になれないが、今はありがたく受け取る日番谷。
「礼を言っておいてくれ。それからしっかり養生するようにとも。」
「はい、お伝えします。今頃は四番隊からの往診を受けてる頃ですよ。」
「京楽隊長から聞いたが、薬を勝手に減らしたりするそうだな。」
「だから今日は朽木が付き添っています。」
「ごまかしが出来ないように。か?」

自分と目線が近く、同じ氷雪系の斬魄刀を持つ姿勢の良いルキアの姿が日番谷の目に浮かぶ。
お目付け役なんだろうが、浮竹にとっては逆に褒美ではないのか。
長いこと部下として、友人の義妹として大切に扱っていた浮竹だが、どうやら最近ようやく自分の気持ちに気付き、行動を起したらしい。
朽木の方もまんざらではなかったのだろう。
「朽木家へは、なるべく早く話を通せと伝えてくれ。」
日番谷は眉間にシワを寄せて言った。
ああ、この人もアレに気付いているのだ。と木吉は思う。
「あんなピリピリした霊圧を振りまかれるのは、迷惑以外の何物でもないからな。」

浮竹家は家柄では朽木家よりはるかに格下だが、浮竹自身は護廷十三隊の隊長であり遜色などはない。
正式に申し出れば四大貴族といえど断る理由はなく、当事者であるルキアが固辞しない限り婚約は成立するだろう。
「挨拶の席に付くためにも1日も早く元気にならなきゃ、なんで。」
梅の香りを移しあう暇があるなら治療に専念しろ。という本音は隠して、木吉は日番谷に言った。


* * * * * * * * * * *


浮竹の好物おはぎは受け取ったが、木吉は帰路に「みどり屋」の暖簾をくぐっていた。
雨乾堂では今頃、浮竹が卯ノ花隊長の診察を受けている時刻だ。
そして今日隊長に同行するのは、水色の髪の十一席。
甘いものに目がない彼の、喜ぶ顔が見たいと思った。

真央霊術院で一級後輩だった彼は、当時からそばにいるだけで癒される不思議な存在だった。
どの方面においても目立つ存在ではなかったし、戦闘能力はお世辞にも優れているとはいえない。
しかし、存在感の薄さゆえか、彼は戦闘中に怪我をすることはなかった。華やかな武功とは無縁だったが。
けれど彼にかかわった者は皆一様に癒された。
さらに彼の言葉に勇気付けられ、傷の回復は早くめざましい昇進も果たしていた。
四番隊十一席黒子テツヤは、一部には熱狂的な信者もいる不思議な死神で、俺が1番護りたいと思う存在だ。

夕刻の近い「みどり屋」は人気店ゆえすでに商品は残り少なかった。
この中から最も黒子がよろこぶ物を、と真剣に悩んでいると、店主が声をかけてきた。
「今一番人気はしるこなのだよ。保温容器で持ち帰りもできるが。」
顔をあげると、視線が店主の眼鏡越しの翡翠の瞳とかち合った。
春が近いとはいえまだまだ寒さ厳しい中、確かにしるこの甘さと暖かさは心にも身体にもやさしい。黒子も喜ぶに違いない。
ではそれをと告げようとした時、厨房から男が現れた。
「木吉先輩お久しぶりです。あっ真ちゃん、試作品の甘酒できたよ。味見して。」
そう言いながら緑間だけでなく木吉の分も用意している辺り、さすが高尾である。

試作品だという甘酒は絶品だった。アルコールは抜いているらしく、これなら酒に弱い黒子に差し障りもない。
白く甘く暖かい甘酒を飲む黒子の、普段無表情な顔がほころぶ様子が目に浮かぶ。
実に幸せな想像だ。俺は黒子が飲んだり食べたりするのを見るのが好きだ。
甘酒が、ねっとりと口内と喉に絡みつき胃の腑に落ちていく感触も気に入った。
深い意味はない、決して。

試作品から金は取れないと固辞されたので、木吉は隊員への土産のために、あるだけの団子や饅頭を買った。
思わぬ散財をしたが、「黒子のよろこぶ顔は何より勝る」と十二番隊特製保温容器に入った甘酒を大事そうに抱え、瞬歩で黒子のいる雨乾堂、いや十三番隊隊舎へと急いだ。


* * * * * * * * * * *


雨乾堂へ着くと、卯ノ花による診察と治療も、薬や生活態度の指示も終わったところだった。
「お久しぶりですね、木吉副隊長。」
いつも変わらぬ慈愛のこもった微笑みに、心が洗われるような気がした。
「黒子十一席、私は先に戻ります。あなたも今日の仕事は終わりですし、このままお家にお帰りなさい。」
拒否の言葉を口にしようとした黒子を制して卯ノ花は続ける。
「残業ばかりしていては、いざというとき体力のないあなたは皆さんの役に立てませんよ。」
休息も仕事のうちです。と言葉はやさしいが有無を言わせぬオーラを発する卯ノ花に、逆らえる者は誰もいない。
木吉の四番隊まで送るという申し出を丁寧に断った卯ノ花は、ルキアに浮竹の薬と生活態度について「くれぐれも」と再度念を押して帰って行った。


「残業ばかりしてるって?」
副隊長執務室へ黒子を招いた木吉は、みどり屋で買った甘酒を大きめの湯飲みに注ぎ黒子の前に置いた。
「僕だけじゃなく四番隊のみなさんはいつだって忙しいんです。それに木吉先輩だっていつも遅くまで隊舎に残っているでしょう。だからなかなか会えませんし。」
などと何故か木吉に会えない腹いせに残業している風なことを言い、わずかに頬を膨らませている。
怒っているようだが目の保養にしかならない。可愛いことこの上ないな、と木吉は思う。

目の前に置かれた湯気の立つ甘酒に、ほんの少し目を輝かせた黒子は「いただきます」と両手を合わせフーフーと冷ましながら一口含んだ。
「おいしいです!」
一口飲んだだけで花を撒き散らし喜ぶ黒子のなんと可愛いこと。
「高尾くんは天才ですね。」
統学院の同級生であり将来を期待された死神だった高尾は、同じく同級生で既に上位席官であった緑間の引退に伴い死神を辞していた。
緑間は家業を引き継ぐため、高尾は緑間をサポートするための引退だった。
菓子など作ったことのない高尾であったが、生来のハイスペックを発揮し、わずかな年月で顧客の心を掴む菓子を生み出している。

黒子は高尾の甘酒がよほど気に入ったのか、猫舌なため温かい飲み物はちびちびとしか飲めないのに、あっという間に飲みきった。
「気に入ってくれて嬉しいぞ。俺のも飲むか?」
白い頬を薄桃に染め、潤んだ目で木吉を見つめながらコクコクと首を縦にふる様子は眼福だ。
いつもは遠慮して自分の欲求をほとんど表さない黒子にしては珍しい。

飲みながら黒子は、四番隊の様子や最近読んだ本の事など、いつになく良く喋っている。
上機嫌なのが、甘酒のせいか自分と一緒にいるからかは分からないが、どちらにせよ久しぶりの二人の時間を楽しんでくれているのは間違いない。
「木吉先輩、聞いてます?」
黒子に見惚れていたら、返事がぞんざいになっていたらしい。
俺の態度に機嫌をそこねた黒子は、手に甘酒の入った俺の湯飲みを持ったまま睨んでくる。
おい、その上目遣いは反則だ。ここは隊舎なんだぞ。俺を煽って何をするつもりだ?
煽るつもりじゃないのは経験でわかっているが、俺の理性が決壊してもモンクは受け付けんからな。

そうこうしている間に就業時間が終わり、上がりの者やこれから夜勤の者など、入れ替わり隊員が挨拶にやって来る。
本日の仕事や申し送りも完了したときには、黒子は甘酒を全て飲み干していたようだ。
やっと机から離れ客用テーブルに近づいても黒子は顔を上げなかったが、黒子のつむじと華奢な肩を見おろすだけで愛しさがこみ上げてくる自分は重症だな、と木吉は思う。
手の甲で、触れるか触れないかの距離で水色の髪の感触を味わった後、「待たせて悪かったな」と少し乱暴にワシャワシャと頭を撫ぜる。
「・・・・・」
いつもなら抵抗はしないが少なからず抗議の声をあげる黒子に、今日は何のリアクションもない。顔も上げない。
「黒子?」
「・・・・・」
「怒らせちゃったか?」
「・・・・・」
「テツヤの声が好きなんだ、声を聞かせてくれー。」

冗談半分本気半分で言い顔を両手ではさみ上を向かせれば、黒子の顔はゆでダコのように真っ赤になっていた。
目は据わっているし、どうみれも酔っ払った状態だ。
試飲した甘酒にアルコールは入っていなかったはずだが、酒の匂いだけで酔ったのか?
器用というか可愛いというか。いや可愛いんだけど・・・
それより俺、今日何回黒子に可愛いって言ったんだ?
声に出しちゃいないが結構言ったな。いつも言うたび嫌な顔されるから、まぁ嫌そうに軽くにらんでくる顔も可愛くて好きなんだが。

などと考えていると下から不機嫌な声がした。
「しないんですか?」
「・・・あ?」
「僕の顔、固定したまま、なに呆けてるんですか。」
「可愛いと思って眺めてた。」
「何バカなこと言ってるんですか。この距離ですることはひとつしかないでしょう?」
滅多に聞けない積極的な発言は心底うれしいが、扉ひとつ隔てた向こうは人通りが多い上、鍵もかけていない状況だ。
「気になるのなら、結界張って下さい。」
俺の考えを読んだのか。スゴイな黒子。
でも結界張ってどこぞの隊長と同じコトするのは、部下の手前よろしくない。
なにより俺が握っている弱みで、隊長をいじれなくなるのが惜しい。

完全に目が据わった黒子は俺の顔を引き寄せようとするが、もともと力の差がある上に、酔って力の入らない腕では思うようにいかない。
「僕がイヤだって言うときは無視して触るくせに、なに理性発動させてるんですか。」
俺は天然かましてるが、裏では策士で通っているのを知らないんだな。
現状を維持したまま黙っていると、じれた黒子の目が艶っぽさを増し、潤んだ瞳と色めいた表情で俺を煽ってくる。
酒の力は偉大だな。常に受身の黒子をここまで積極的に変えるんだから。
いつもの黒子もいいが、酔った黒子となら普段やらせてもらえない事も出来るんじゃないか、と思いを巡らす。

桃色な妄想でニヤつきそうになっていると、唇は諦めたのか、黒子が俺の死覇装を掴み衿をグイと広げた。
おっマジに積極的だな黒子。俺はうれしいぞー。赤飯炊くか?
でもまだまだだ。この場合の正解は「自分の衿を広げ胸をはだける」「俺の手を取って導く」だな。

いまだ動きのないままの俺を尻目に、黒子は俺の胸に触ってきた。
俺の胸を這う手のひらも指も、いつもの冷たさはなく今日はやけに熱い。
酔っているのにどこかでまだ理性が働いているのか、ぎこちない動きと少し困ったようにひそめた眉がまた可愛くも色っぽい。

「きよし・・・せんぱい?」
甘く熱い吐息で俺を呼ぶ黒子。上等だ。
「てっぺい」と、姓でなく名の方で読んでくれたら満点だったが、「くろこは おねだりを おぼえた」んだな。

ご褒美に俺は黒子の顔を挟んだまま、親指で頬を撫でてやった。
するとくすぐったいのか目を細め小首を傾ける。そのしぐさもたまらなく可愛い。
そのまま片手だけ頬から離し、耳の後ろに指を這わせる。ここが弱いことは知っている。
すぐに反応した身体はピクリとふるえ、白い腕は俺の胸を必死に掴もうとする。
色めいた水色の瞳は潤むを通り越し、涙が決壊寸前でまつ毛にとどまっている状態になっていた。

「てっぺい、さ・・・ん」
俺から強請らず名を呼んでくれたのは初めてだな。
『僕がイヤだって言うときは無視して触るくせに、なに理性発動させてるんですか。』
なんて言ってた余裕はどこに行ったのやら。

教えてやろうか黒子、俺の理性はこの程度じゃ崩れないんだぞ。
いつもは崩れたフリしてお前に触れているが、アレは演技だ。
今日のお前は積極的でそりゃうれしいのは本当だが、折角だからもう少し焦れるお前を見せてくれ。
何年もお前に焦がれ、お預け食ってた俺の理性は、おかげさまで鍛えられてるからな。
その程度の煽りじゃまだまだだ。

髪と頬と耳以外も触ってほしいか?
じゃあ自分から強請ってみろ。
今なら酒の力を借りて言えるだろう?
さぁ、口を開け。
俺はテツヤの声が聞きたいんだ。



「                」





瀞霊廷の二月の夜は梅の香りが強い。
俺は横抱きにした黒子の髪を頬に受けながら、瞬歩で家を目指した。



* * * * * * * * * * *



「真ちゃん、明日は十三番隊から大量注文があるから忙しくなるよ。」
「そんな注文は入っていないのだよ。」
「木吉先輩が俺に感謝して、お礼に買ってくれるからさ。」
「?」
「甘酒、アルコール入りのにしといたんだ。」チシャ猫のように笑う高尾。「酔うとテッちゃん大胆になるんだよー。」
「高尾・・・・・お前が何故それを知っている?」





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ここまで読んで下さりありがとうございました。
アニメで木吉を見たとき、「浮竹隊長に雰囲気が似てるな」と思い、二人が彼らの大好きな子の頭を撫でて「可愛い可愛い」って言ってるお話が書きたくなったんです。
でも出来上がってみたら違う方向に行ってました。何故?
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